オーガニックコットンで透かし織り模様の夏用ショールを作ってみる
スポンサーリンク 今、楽天市場のスーパーSALEがお買得!!
楽天市場 特集ページ>20210604 スーパーSALE:毛糸・手芸・コットン 柳屋
楽天市場 毛糸 シルク100%/Rich More(リッチモア)衣春夏:毛糸・手芸用品通販の柳屋
夏の暑さから貴女の肌を守るのに、ショールやマフラーは必需品です。
今回は、織物で作る夏用ショールを紹介します。
制作過程は、透かし織り模様の夏物ショール1のときと同じですが、初めて訪問してくださった方もありますので、同じ過程を今回使用した糸の画像を入れて、再掲載します。
目次
1.道具と素材について
2デザインは透かし織りを模様にする
3.制作過程
4.まとめ
●『透かし織り模様の夏物ショール1』話で話題にしました夏糸のショールの応用編です。
夏物ショール1を開いていただいた方には、話題が重複しますが、今回初めての方に、このショールを作るための作業を夏物ショール1からコピーして記載します。
先の内容と違った箇所と画像は、随時変更いたします。
【応用編です】
強い日射しの季節になりました。
紫外線対策は十分でしょうか?
手・足、腕等すぐに黒くなってしまいますね。そんな私たちの素肌の部分で、もっとも無防備な状態になる首筋は、どのように守りましょうか・・?
そこで、お勧めなのが夏用ショールです。
暑いのにどうしてショールなんかするの!ってお考えですか?
これがとても効果的なんです。
夏用マフラーやショールは、コットンや麻を材料にして作りますから、汗をかいたときには、汗を拭くことができますし、その後は、洗濯して清潔に使えます。
さらに、夏のおしゃれとしても、高い効果が狙えます。
こんな提案がしたくて、夏用ショールを作りました。
1.道具と素材について
先ず、道具は機織り機を使います。
機織機と言うと、部屋いっぱいの大きさを考えますが、現在は、卓上に置いて使えるコンパクトな織機があります。
机や作業台に置いて、手軽に作業が出来ますのでお勧めです。
私が使っているのは、オープンリードの織機です。
楽天市場 咲きおり さきおり 手織り機/Clover(クローバー)手織り機 咲きおり/毛糸 手芸 コットン柳屋
大きさとして幅40㎝と60㎝があります。
最初だからと40㎝を選びましたが、ショールなど幅広の物を作りたくなり、60㎝が必要になりました。 (最初から60㎝を選ぶ方が賢明かも?です)
【道具】
織機:卓上式 オープンリードClover 咲おり 40㎝ソウコウ:30羽
材料:コットン100% 2玉
織りサイズ:幅36㎝×長さ160㎝(房の長さ10㎝×2は含まない)
2デザインは透かし織りを模様にする
夏ですから暑苦しいデザインは、避けたいと思います。
肝心の首筋の周りをしっかり覆い、日射しを避けることと汗取りを目的にデザインを考えます。
首筋の周囲の織り地は、平織りで織り、それ以外の部分は模様が重なって厚地にならないようにします。
選んだ模様は、透かし織りです。
上記のサイズの全体図で模様の部分に、透かし織りを入れていきます。
完成した作品です。
この模様を主に考えて織っていきます。
3.制作過程
1.道具と材料の画像で、使用する物を明示しました。
整経台・30羽ソウコウ・シャトル・クシ・スティック・ワープスティック・マジックテープ・ハサミ・定規・・・
たて糸とよこ糸の必要量を計算してみましょう。
⒈たて糸
①たて糸:コットン100%
②密 度:30羽ソウコウの場合は3本/㎝
③たて糸の本数:36㎝×3本=108本
④たて糸の長さ:160㎝+30㎝(ムダ糸)=190㎝ 190㎝×1.1(縮む分)≒2.1m
⑤たて糸の量:2.1m×108本=226.8m
⑥たて糸は整経台の穴、中央の穴からサイドの穴は20㎝ サイドからサイドまでは40㎝の長さとして、1本210㎝の長さで108本かけます。
●ソウコウから中央の穴まで20㎝+中央の穴からサイドの穴まで20㎝→40㎝
●スティックのサイドからサイドまでの長さは40㎝です。
●上記の1図は、1本のたて糸の長さを(20㎝+20㎝+40㎝+40㎝+40㎝+40㎝+10㎝)を示しています。
●2図は、たて糸が全てかかった状態です。
たて糸を全て通し終わったら、スティックから外し、折り返し点をハサミで切ります。
たて糸の端はオレンジ色のホルダーで挟み込むようにフロントローラーに取り付けます。
竿ソウコウからフロントローラーに取り付けたたて糸の張りの強さは、均等にします。
たて糸がかかったら織り始めましょう。
2.よこ糸
①よこ糸;コットン100%
②密 度:58段/10㎝(平織りの部分)
③よこ糸の段数:128㎝×58段=743段(平織りの部分) 19段×4か所=76段 743段+76段=819段
④よこ糸の量:幅24㎝×819段≒197m 197mk×1.1=217m
3.よこ糸の織り方
①フロントローラーと織り始めのソウコウの間の5㎝ほどのたて糸は、房になる部分です。
②棒状に折った紙をたて糸に通します。
③棒状に折った紙をたて糸に通して、たて糸と一緒にフロントローラーに巻き込みます。
④織り始めます。ほつれ止めを別糸で3段織ってから、コットン糸で平織りを5㎝織ります。
※平織りの部分は、強く打ち込み過ぎないようによこ糸の密度に注意します。打ちこみが強すぎると糸の間が狭くなり、途中で糸が足りなくなり、出来上がりサイズが短くなります。
⑤5㎝の平織りの最後は、一番右のたて糸がよこ糸の下を通っている状態で終わらせます。
⑥最初の透かし織りを織ります。透かし織りは、隣り合う2本のたて糸を絡めて、模様にします。
⑦最初の透かし織りは、1本右回りで絡ませます。
●隣り合う1番の糸と2番の糸を絡ませます。2番の糸が1番の糸の下を通って上糸になり、その隙間によこ糸を通します。
●平織りを2段織ります。
⑧2番目の透かし織りは、1本左回りで絡ませます。
●隣り合う1番の糸と2番の糸を絡ませます。1番の糸が2番の糸の下を通って上糸になり、その隙間によこ糸を通します。
●平織りを5段織ります。
⑨3番目の透かし織りは、2本右回りで絡ませます。
●1,2,3,4の4本並んだたて糸で1組の模様を作ります。3,4の糸が1,2のの糸の下を通って上糸になり、その隙間によこ糸を通します。
●平織りを5段織ります。
⑩この後は、⑧を織り、最後に⑦を織りますと透かし織りの1模様ができました。
⑪透かし織りが終わると平織りを14㎝織り2つ目の透かし模様を1つ目同様に織ります。
⑫織り始めから2つの透かし模様を入れ終わると35㎝になります。
⑬次に平織りを90㎝織ります。
⑭ ⑬の平織りが終わると片方の模様を、織り始め側と同様に⑦、⑧、⑨、⑩の手順で2個の透かし模様を入れながら35㎝織ります。
⑮ここで、本体は出来上がりました。
⑯残ったたて糸をバックローラーから切り離します。
⑰ショールが整経台から、切り離されました。
⑱房を整えます。房は4本ずつのネクタイ結びで整えます。
⑲全ての房をネクタイ結びをしたら、10㎝の長さに切り揃えます。
⑳房ができました。
㉑最後は、柔軟剤を加えた40℃のお湯に30分つけ、ネットに入れて脱水してから、乾かします。
㉒仕上げに軽くアイロンをかけて、整えます。
4.まとめ
💮夏糸ショールが出来上がりました。
たて糸とよこ糸、共にコットン(オーガニックコットン)100%です。
糸は細く、滑り感がありますので、織りが動きやすいのですが、透かし織りで糸を絡めることにより、滑りがおさまっています。
汗をかく季節のショールですから、洗濯する機会も多くなります。洗濯は手洗いをしていただき、ネットに入れて軽く脱水を行ってください。
脱水後、アイロンをかけていただき、形を整えて乾かしてください。
そのようにお使いいただければ、洗濯後もおしゃれを楽しんでいただけることと思います。
日射しから肌を守ると共に、おしゃれもお楽しみください。
*制作過程での画像に、夏物ショール1の物を使用しました。
使用した糸は、パピー事業部 イタリア製
●ザンビア プリント コットン100%(オーガニックコットン)